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読書

秋吉理香子「暗黒女子」


お嬢様ばかりが通う女子高で、一番の人気と美しさを誇っていた女子生徒が何の前触れもなく突然、飛び降りて死んだ。彼女はいったいなぜ死を選んだのか?

同じサークルに属していた少女たちの「独白小説」がかわるがわる綴られていくうちに、やがて真実が見えてくる…というわけではなくて、もっと真実がわからなくなる、どっぷりと謎めいてくるばかりのミステリで、終盤に一気にちゃぶ台返し的展開が待つ、という物語でした。

ハイソで非日常的なレベルな女子高が舞台なのでリアルな女子の心根を描く、というよりはファンタジーめいた印象が強くあったのですが、その現実感のなさがこの物語には結果的に良く見合っていたように思いました。

ありえない設定から生まれる、
ありえないほどの自意識過剰な少女たちの物語。
と、言うのが端的に抱いたイメージです。

十代は自分が中心にしか世界は回っていないもの。
そのレベルの違いで、それでも自分を脇役に置くしかない場を理解はしつつも、あくまでほんとうの主人公はまだ自分だと思っているそんな時代。

ヒリヒリと痛いそのエゴの向きだしさ加減がエグく、
最後までそれで物語世界を壊します。
どこまでも突き詰めた自分勝手のなせるわざ…。
そんな真実が厭らしさを突き抜けて、
いっそ清涼感を持ったほどでした。

ミステリ的な意味でちゃんと驚きましたが、けれどイヤーなお話です。間違いなく。

けれどそれでいて、
あとくされなく楽しめる物語でもあるとも思うのです。あくまでおとぎ話チックな設定が強いからそう感じたのかもしれません。



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*現在読書中:「魔術師の視線」…シリアス直球勝負、今までとニュアンスの違う作者の物語。引き込まれる。
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hito1124

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