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読書

恒川光太郎「金色の獣、彼方に向かう」


独特の幻想的な風景、人ではないものを描き、
それを日常の物語に実にうまく織り込んで読ませてくれる作者なのですが、短編集のこちらでも、壮大なファンタジックな世界がとても抒情的に描かれていました。

人間世界の残酷さの救いのように「この世でないもの」が存在することがあれば、人間をとことん貶めるように存在することもある。けれどもやはり恐ろしいと感じるのは人間のなすことである、というのはしみじみと感じたことでした。

獣たちは、この世ならざるものたちは、
ヒトなどに影響されることなどなく、
いつもいかなるときも変わらず、ただそこにあるだけなのですね。

人はただそれに、そのときどきの自分の状況を当てはめて、反面教師のようにそれらに思いを映すだけなのだ、などと思ったりしたのでした。

人と寄り添うようにそれらは存在しており、ときに近づきときに姿を隠す。ありえないものではなく、目に見えないだけのものなのだ、と信じさせられるような、それらの体温を感じるような描き方が本当に巧い、と思いました。



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*読書完了:「ミチルさん、今日も上機嫌」…すごくほんわり、あたたかくさせてくれた小説でした!…次回読書予定は、「その女アレックス」。…180度、物語のベクトル違うがな。
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hito1124

Author:hito1124
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