芝居や本などで楽しくさまよう日々の記録。

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観劇

イキウメ「聖地X」観てきました

先日、ABCホールにてイキウメの「聖地X」を見てきました。

「プランクトンの踊り場」から改題しての再演、初演も拝見したのですが
細かい内容は記憶があやふやだったので(失礼…)きちんと比べては観れていませんが…、
全体的にいって、凄く巧さを感じたお芝居でした。

日本人なら誰でも目にしたことがある、「なんとなく神聖化している場所」。
その場所がほんとうに神聖なのかはともかく、
「そう」だと感じたら、日本人はどうしても侵すことはできない。
畏れ、という感情をつよくもつ民族なのでしょう。

ではその畏れ、とはなにか。人知を超えたものにたいして感じる感情です。

その「畏れ」に直面した普通の人びとの戦いを描いた物語が、
このお話です。

といってもスタンスはとてもコミカルで、中心となる兄妹の会話に何度も笑わされながら、不可思議な出来事の顛末に引き込まれていきます。なぜドッペルゲンガーが生じたのか、この場所がもつ力とはなんなのか。

ありえない設定を日常のすぐ隣にひそませて、その異常性をユニークに魅力的に描いていくのがイキウメの良さ・面白さだと個人的には思っているのですが、そういう意味でとてもベスト!といいたいほど物語世界を楽しめました。

演出も今回は光の使い方や壁の動かし方が凝っていて、さりげない場面転換も実にスムーズ。演じる役者さんも実に自然に入れ替わり、こなれた巧さが光っていました。けしてハデではないけれど、2時間の物語世界をいろんな要素でしっかりと構築しているという、そういう「箱庭」感が完璧だな、と思えました。

物語はけれど、ぞっとするような展開をクライマックスに迎えます。生じたそれは、なにと呼ぶのか。「あれ」にしか見えないけれど、それとは呼ばずに兄妹は話し合う。そのいびつさがなんともいえない気持ち悪さを感じさせます。なんなのか。答えはださない。それがどうなったかの、直接的な結果も見せない。その放り投げたような、けれど余韻を残す「後味」が、後を引いて印象を強く残します。

それは人知を超えたものにたいして感じる、「畏れ」そのもの。ときに敬い、ときに許しをこうものそのものではないか。最後にふとそう気づき、ああ、すごいな、と思ったのでした。

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*観劇予定:「不倫探偵」「五右衛門VS轟天」とつづきます。コミカルなのがつづきますな。





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