芝居や本などで楽しくさまよう日々の記録。

スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

読書

恒川光太郎「スタープレイヤー」


突然異世界に放り出されて、「10個の願いをなんでも叶えられる」スタープレイヤーとなった女性が辿る運命の物語。

いつもの作者らしい幻想味は薄目に、ファンタジックな設定で、ファンタジックなものがた…ではなく、かなり、人間の「業」を描きつつちくちく刺してくる深みのあるストーリー展開でした。

ほぼなんでも願いが叶えられるとしたら、
…なにを願うか?

その命題はあまりにも途方がなさ過ぎて茫然と考えざるを得ませんが、さらに個数制限をされていたら、どことなく焦りも生まれて、より悩んでしまいそうです。

後半のサスペンスフルな展開になってくると、願いの叶えられる個数の残りが減ってくるのとあわせて焦りの加速に共感でき、余計にそう感じてきます。

なにが正解なのか?とつねに迫られる「万能なことができる人間」はけれど、けして万能そのものとイコールではない、そのジレンマが起こす波乱が後を引きます。人間はしょせん、人間である「枠」を超えることなどきっとできないんだ、と感じます。

スタープレイヤーとは10個の願いを叶えられる立場となった人間への称号。と同時に、どこか異世界の星を操れる立場となった人間でも、あるのです。二重の意味かけが、あるという続編でより生きてくるのだろうと思います。


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
関連記事
Comment
Trackback
Trackback URL
Comment form













管理者にだけ表示を許可する

自分のこと

hito1124

Author:hito1124
 ☆読書と観劇を愛しております。
 ☆読書感想はブクログと連携始めました。
 ☆おでかけとかは別ブログでまったり更新中。
→http://kurasimuki.exblog.jp/

 ☆観劇予定(希望込)…
「8月の家族たち」
「太陽」
「アルカディア」

amazon
booklog
FC2カウンター
SEARCH

Page Top
Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。