芝居や本などで楽しくさまよう日々の記録。

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日々つれづれ

伊坂幸太郎「首折り男のための協奏曲」


首折り男の「人違い」から始まる物語は、
泥棒の黒澤のエピソードを経て、また首折り男へと還っていく……作者が言われている通り、統一性のあまりない短編集であるのに、読み終えるとしっくりとひとつの大きな物語の枠の中にはまっているように感じられるのは不思議に思いました。

神も仏もないエピソードがいくつも連なるけれども、けれどもそれでも、どうしたって人生ってものは捨てたものじゃないね、という投げやりなような前向きのようなスタンスに持っていってくれる、ちょっとだけ背中を押してくれるような話が多くて、エピソードは重くとも、読み心地は軽やかです。

いわゆる伊坂節なセリフの応酬も相変わらず小気味よくて、ささやかなサプライズもさすがだなあという手練れぶりです。

「月曜日から逃げろ」はほんと、巧いな。長編ではありますが、短編でこんなきれいにまとまったのは初めて読んだかもしれません。「合コンの話」はストーリセラーで既読でしたが、やっぱり読後感の良さは髄一でした。こういう洒落っ気が好きです。


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*現在読書中:「それを愛とは呼ばず」相変わらずドロドロな雰囲気です。嫌いではないのです。むしろ逆。
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hito1124

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