芝居や本などで楽しくさまよう日々の記録。

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観劇

「虹とマーブル」を観劇してきました

シアタードラマシティにて、「虹とマ-ブル」を観劇してきました。

PPPPでコアな芝居を作っているころから好みだった、
倉持裕氏の作品に、PPPPの面々も加わっての今回の公演、かなり楽しみにしていました♪(最近大阪へあんまり来てくれないし・・・)

お話は昭和の時代、20年のあいだにわたっての
ひとりの男の生き様を綴ります。

とにかく成り上がること、金持ちになることを志して、時に人の気持ちを踏みにじりもしつつ、裏社会ともつながりを保って、次第にのしあがっていく小出氏演じる主人公。彼は、けして善人というわけではありませんが、なぜだか憎めないまっすぐなキャラクタで、危うい彼の感性を見守るように案じるように眺めているしかありません。

それをひりひりした視線で見つめつつ、惹かれるのを停められない黒島氏演じる蘭は、美しく成長していくうち、主人公の愛をつかのま、得ることに成功したようです。が、それも長続きはしなくて、彼女はやはり、ひりついた視線と行動でもって彼に対峙するばかり。

そして二人の近くにいつづけ、表社会で着実になりあがっていく木村氏演じる腹違いの弟。兄ゆずりの?まっすぐさで、ハラハラしつつ主人公のサポートと助言に徹します。前年ながらまったくその助言は、聞いてくれませんが。

そんな彼らを泰然とした笑みで見守り、ときに手を組み、ときに裏切る裏社会の女傑、ともさか氏演じる冬香。つねに人を食うような行動で煙に撒き、その真意は露と知れません。あくまでやさしげな彼女の真意は、はかりきれません。

裏社会を生きる小松氏演じる陰山は、彼らをあざむこう利用として、常に上手を取られているようなどこか滑稽なやくざ者。

さらに、時代に応じてさまざまに役を変える小林氏、ぼくもと氏、玉木氏のお三方の巧い脇役芸が、さらにユニークな舞台を盛り立ててくれます。

そんな八人が繰り広げる、一人の男の成り上がりと、そして…を描いた物語。倉持氏らしいウイットに富んだ台詞の応酬、コミカルな展開で、激動する時代背景とともに、飽きさせずに二時間あまりを楽しませてくれます。この上演時間で三幕構成、二回の休憩というのは珍しいですが、その区切りに強い意味があるので、観た後ではこれしかないという芝居のかたちだと思いました。

物語はけしてハッピーエンドではありませんが、それぞれがそれぞれの信念と思いでもって、真摯に相手と向かい合った物語であったので、後味が悪いわけではありません。ああ、ひどくまっすぐ不器用に生きた人だったな、という感慨が、どこか清々しく沸き起こったラストでした。

終幕近くの、暖かい日差しが入り込んだような舞台上、風を取り込んだカーテンが柔らかくふくらむさまがとても平和的で、印象的でした。彼らの身に降りかかっていた状況を考えると、それは皮肉に感じられるほどでした。そして祝福のクラッカーがもたらしたものが、ああなるとは、まさか。・・・残酷ですが、それでいて素晴らしくひねりの効いたラストだとも、思えたのでした。

お金に取りつかれ、
お金に捨てられた男の半生の物語。

…良かったです!


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*読了:「神様のカルテ0」…このシリーズは素直にはらはら泣けてしまう。良いです。


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