芝居や本などで楽しくさまよう日々の記録。

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観劇

イキウメ「語る室」を観てきました

春と秋の定期公演をずっとつづけている、
そしてずっと大阪にも来てくれているイキウメさんの新作公演、「語る室」を観てきました!

カタルシツとはいわずもがな、劇団イキウメの別ユニット名でもありますが、今回はその名をストレートに本公演に題し、登場人物たちの「語り」によって、不可思議な物語をつづっていくというつくりになっていました。

舞台上には大きな木のオブジェがあり、けれど幹から枝へかけての一部分が断裂しているという、意味深なものを感じさせる造形。その木のもとで繰り広げられるのは、現代の神隠しをモチーフにしたストーリーです。

幼稚園バスの運転手と、幼稚園児ひとり。
それ以上でも以下でもないふたりが忽然と行方をくらまして、その事件は周囲の人々にさまざまな打撃を与える。中心にいればいるほど、その打撃は厳しく、心身疲弊する日々をもたらす。一方事件当日に目撃された重要参考人は、あやしげな霊媒師と出会い、そして意外な事実をしゃべりだす。そして年若いカップルのような兄妹は、亡き父の死をきっかけにとある目的で事件が起こった町を訪ねることになる。

これらの多方向の事情は最初ただ絡まり合っていますが、やがてその絡まりは、たった一本の糸となってまとまってゆきます。その爽快感といったら、もう…! 好きです(突然)。「それがそうなるのか、そういう意味だったのか!」という話の面白さがストレートにあって、今回はそういう意味ではシンプルに楽しめました。

ただ、表面上は穏やかに幕を閉じつつも、最後のお兄さんの視線の意味を出すまでもなく、「時間がすべてを解決したわけではない」のもまた、確かなわけで。不穏なものは間違いなく残り、また「この世ならざるもの」に翻弄された人々のその後がけして順風満帆でもなかったことを合わせて思うと、やるせなさも感じてしまいます。

けれどあの素敵なオカマ(?)霊媒師(実に熱演!)の言うとおり、途方もない大きさの記憶のプールがあると考えるなら、いつか失せ人の記憶とつながることができるかもしれない、いつしか、知らないうちに…。そういう希望、願いをあわせて抱きもしたのでした。


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*次回イキウメは満を持しての?「太陽」再演だそう。コクーン版も楽しんで見れたのでブラッシュアップの仕方がとても楽しみです。




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