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読書

最相葉月「セラピスト」


心を治すという仕事、セラピストについて、その歴史を紐解きながら、自らのその治療体験を混ぜつつわかりやすく解明していこうとするノンフィクションです。

箱庭療法、ユング、フロイト、といったところどころの単語はわかっても、この世界はまったく知りませんでしたが、平易で丁寧な説明に助けられて、そうだったのかという理解を少しずつひとつずつ重ねながら読んでいくことができました。

といっても、そう簡単に「わかった」といえるものではもちろんなく、心を治すという道筋、考え方について知ることができたというレベルにとどまります。

けれど、まるで底なしの暗闇のようなひとの心の中に触れる仕事というものが、自分にとっては意外と理路整然にととのえられた理論があることを知りました。それにより、もちろん身体のそれよりも難度は高いとはいえ、心を病むことを恐れすぎることはないという気にさせてくれました。

セラピストとクライアントは、なにより対話することが大事、という単純なようで大切なことは、普段の生活のなかでも忘れてはいけないことだとも改めて思いました。

当たり前なのに、意外とできていないものです。

こんなに手軽なコミュニケーションツールがあふれていて、みんなしょっちゅうやりとりを重ねているのに、それは対話、とはまた微妙に違っています。そんな空回りばかりのコミュニケーションのあふれている現代にこの心の治療がどう対応していくのか。また別の角度からは、悪名高い「3分診療」でないとやっていけない病院事情にも触れられ、色々な意味で、病に対するには難しい局面に今なってきているのだな、と感じました。


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hito1124

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