芝居や本などで楽しくさまよう日々の記録。

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読書

北村薫「八月の六日間」

著者 : 北村薫
KADOKAWA/角川書店
発売日 : 2014-05-29

40歳目前の仕事に煮詰まった主人公。
同僚からとある日突然、「山に行きませんか」と誘われる。

…それをきっかけに山を趣味として楽しむようになった彼女の山登りと日常を半年、一年の間隔を置いて連作形式でつづっている物語です。

柔らかくやさしさのある筆致が描き出す山の自然は繊細で美しさがあり、知らない山の美しさ(そして恐ろしさも)を感じることができました。山に登るという行動がもたらしてくれる、彼女の「心への効き目」を自然と納得させていく、丁寧な描写だとしみじみ感じ入りました。細かなお菓子や食べ物もまた魅力的で素敵でした…。こういうところがとても女性的だな、と感じるのですね。男性の作者様なのに不思議ですが。

だれしも、行き詰ったときにはなにかで心を解放させることが必要で、それは人によって違うもの。彼女にとってそれは山だった。そしてそれに出会い、彼女は徐々に自分に自信を得ていく。過去に道を違えた人と、また向き合う力を得ることができていく。…一歩一歩、自分らしく生きていく。

そんな彼女の姿にまるで寄り添うような気持ちで、登山のみちゆきを楽しめました。脇役さんも、一期一会ですれ違うお仲間、再会して親交を深めることになる友達、みんな魅力的でした。

実のところ、いわゆる「山ガール」のはしくれ(但し初心者レベルのまま)なので、山への魅力もわかるなあというところがいくつもあって、読んでいて親近感を覚えました。でも槍は私には、一生無理でしょう…。

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最近*「ヘブンメイカー・スタープレイヤーⅡ」を読書中です。前作とはまた違った切り口で、スタープレイヤーの生きざまと異世界を描いていて引き込まれる。作者らしさのある民話性は薄いけれど、やはり、残酷な側面を持ちつつ、抒情的な感性を感じる物語性が素敵でたまらないなあ…。



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