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読書

桜木紫乃「ホテルローヤル」


北海道、湿原を見下ろす位置に立つラブホテル「ホテルローヤル」を舞台に、訪れた客や経営者、働くパートたちのそれぞれの男と女の事情を濃く、そして冷徹に描いた短編集。

短編ごとに時代を次第にさかのぼる構成になっていて、話が進んでいくうちに、だんだんと経営者の姿や心中事件の関係者と思しき登場人物の事情などが見えてきます。描かれている人物たちの抱えている事情や思いはどれも簡単に解決するものではなく、またそもそも解決するものでもなく…。

だからとても虚しさや切なさを呼び起こす話ばかりで、読後感も(作者らしくはありますけれど)じっとり重い。

けれど、暗くて重くても、登場人物たちがみっともなく欲をさらして生きていようとも、だからこそ感じられるリアルというのは確かにあります。こういう人になりたい、ではなく、こういう考え方、生き方は確かにあるだろう、と心に寄り添うように感じられるリアル、といいますか。

それに焦点を当てている物語として、マイナス方面の強いものであろうとも、体温のこもったエネルギーを感じられたのは確かで、それは危険で、うらやましくもないけれど、ある側面ではとても魅力的だと思いました。そのエネルギーを放って生きるのは、きっと悪いことではないのだろうと思うので。


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*「アルカディア」のチケットをゲット。チラシから想起するイメージがよさそうだったので取ってみましたがどんな芝居なのかしら…
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hito1124

Author:hito1124
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