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芝居や本などで楽しくさまよう日々の記録。

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読書

梨木香歩「冬虫夏草」


「家守綺譚」に引き続き、駆け出し文士の綿貫君が様々な自然や人や人非ざるものたちと触れ合い交流する日々が綴られた物語。

時折ユーモラスに、時折はかない人やモノたちとの運命の哀切さも交えて、端正な文章でつづられる物語世界に、心地よく浸れます。

前作、そして作者の一連の作品同様に、他愛もないものたち、すぐそばにあるような草木にも寄り添うように光があてられています。そして、ひっそりとあり続ける「かけがえのないもの」にはっと気づかされていく、そういう感覚を覚えます。当たり前に訪れる季節の移ろい、花の開花、人の営み。そのひとつひとつの大切さを、かみしめるように思うのです。

今作では、飼い犬のゴローを追って大切な?原稿も捨てて鈴鹿の山中へ征く綿貫氏がとてもなんだかいじらしくも思えたり。途中の若死にする娘の下りでは、彼とともにしんみりさせられました。そして南川さんの意外なる素性にほくそ笑む(意地が悪い…)、イワナの夫婦にぎょっとさせられたり、宿の三兄弟がたまらなく愛しかったり、道中とても奇奇怪怪なエピソードを挟みつつ、愉快なみちゆきをたっぷり楽しませてもらいました。

そしてなにより、とても愛すべき物語となっていました。


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※演劇は次は「逆鱗」。評判よさげなので楽しみだ!そして「乱鶯」!は倉持さんの脚本だからとてもドキドキだ!春からはけっこういろいろ楽しみなのが多くてうれしいなあ。

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hito1124

Author:hito1124
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