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観劇

イキウメの「太陽」観てきました

初演の「太陽」ののち、
蜷川版「太陽2068」が話題となり、
そして映画公開も控えている・・・、
そんな大きなメディアミックス展開を広げている「太陽」の、満を持してのこのたびの再演。いわゆる原点回帰的に、「夜の人間と昼の人間」の絶望と希望を描いていました。

初演版とは少し演出や台詞は変わっているように思いますが、大筋は同じ。だから展開はわかるのに、訪れる事態の哀しさや恐ろしさ、やりきれなさにそのたび感情を揺り起こされます。

ノクスであることを誇りに思うノクス。
ノクスの万能性を不審に思いながらキュリオと接触しようとするノクス。
ノクスにあこがれるキュリオ。
ノクスを憎むキュリオ。

それぞれのアイディンティテイ、考え方は間違っていると人が指をさせるものではない。けれど、あまりにも食い違うその思想が、同じ人間のあいだで繰り広げられていることに、哀しくさせられる。と思って、ふと気づく。

別にこの設定を借りずとも、この世界でも同じ人間たちは絶望的なまでにわかりあえていないではないか。

だからこそ、それが明確化されて対立や立場の違いがくっきりしている彼らの物語を、ファンタジックなものとしてではなく、血肉が通い歯を食いしばらせ胸を苦しくさせる物語として感じるのではないか。

・・・などと考えてみたりしたのでした。

蜷川版の「太陽2068」を間に挟むと、登場人物が絞られて演出や舞台構成がシンプルな分、人々の叫びが(距離的な意味だけでなく)近く響いてくるなと思いました。あのエンディングはとても明確で好きでしたが、今回のほんのわずかな希望を感じさせる結末の付け方も、イキウメらしくて良いなとも。

個人的には今回おじさん役の中村さんの演技がとても渋くていい味で素晴らしいと思いました。ラスト近くの変わってしまった娘と相対してむせび泣く場面で、すとんと涙が落ちてしまいました。あんなに瞬時に伝わる絶望の表現って、ない。

すごく良かったです。

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