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読書

桜木紫乃「ブルース」

著者 : 桜木紫乃
文藝春秋
発売日 : 2014-12-05

劣悪な環境で幼少期を過ごした男はやがて、夜の世界の支配者へとのし上がっていく。その彼がひとときを過ごした女性たちの情と欲の有様を描いた物語。

ときにあけすけに描かれる情を交わす場面は淫靡でそして刹那的で、あまりに「愛し合っている」という喜びや明るさを感じないものばかりで、どちらかというと悲しさや虚しさを感じさせます。

うまくいかない人生、思い通りになにひとつ運ばない自らを、ひとときなげうって男に預けているようなだらしなさ、投げやりさが全体から、漂います。

けれど、ただその世界の残酷さが描かれているだけではありません。そんな打ち捨てられたような日々を送っていてさえ、人はそれでも生きていくという根本的な逞しさ、強さをも同時に感じもしたのでした。

だから人はこんなに長いあいだ人として地に這いずりながらも栄えつづけているんだろうな…などと、春の陽気の中、どこまでもくすんだ空のある世界を描くこの本を読みつつ思ったのでした。


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*現在読書中:「闘う君の唄を」面白く読んでいたら中盤から、おおっと。この展開はなんというか、作者らしいなあと…。
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