芝居や本などで楽しくさまよう日々の記録。

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日々つれづれ

柚木麻子「本屋さんのダイアナ」


母親がノリで名づけたとしか思えない名前、「ダイアナ」を持つ少女は幼いころから本を愛し、将来は本屋さんを開くことを夢見ていた。

けれどその名前が仇なしてなかなか他人との距離が縮まらない。
そんな彼女の前に現れたお嬢様然とした少女・彩子。本好きという接点で結びついた二人は得難い親友としてありつづけるはず、だった…けれど。

ふたりの二十歳過ぎまでのエピソードが描かれた本作、笑えて泣けて切なくて、まさに本の娯楽が詰まった一作でした。

もともと厭らしさも含めて女性心理をバッサリと書くのが巧い作者さんなので、小難しい描写なくすぱっと描かれる心情がそのままざくっと刺さってきてリアルに感じます。嫌いになったわけではないけれど、どうやって元に戻れるかわからない。いろんな人との付き合いを経ても、かつての親友との距離の埋め方だけは、どうしてもわからない、そのもどかしさ。

他人に対して過剰に攻撃的になるばかりだったダイアナがやがて居場所を得て他人を許容して自身を開いていく。一方与えられるばかりだった彩子もまたひとつの傷を得て、自ら与えるほう導くほうへ歩んでいく。

そのふたりの成長があってこそ、ラストの「再会」へつながっていく。

友情とは相手の立場がどう変わっても許容し続けること、変わらずいとしく付き合い続けること。わかっていても難しいそのことを、改めて感じさせてくれました。



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※現在読書中:「自殺予定日」装丁がよいなあ~。中身もさくさく面白い。
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hito1124

Author:hito1124
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