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日々つれづれ

大島真寿美「あなたの本当の人生は」


非現実的なほど大きなお屋敷に住むのは、かつて一世を風靡したジュニア小説家。老いた彼女の傍には長年世話を焼き続けた秘書がいる。そしてまたひとり、伸び悩む小説家のタマゴが編集者の紹介により弟子となって屋敷に送り込まれたのだが…

…というお話なんですが、…なぜコロッケをこんなに食べたいと思う展開になっていくのか…。

いや、本当になんだかふわりふわりした筆致にのせられて、とても奇妙な夢見心地な物語を読んだという印象になりました。

三者三様の書くことへの想い、「小説家森和木ホリー」への想いが錯綜し、思うままにならない自らに忸怩したりする。そして、「あなたの本当の人生は」と投げかけられる柔らかな、けれどすっと背筋を逆なでされるように居心地の悪い問いに、翻弄される。

あなたの本当の人生は、

その問いに「これで、この人生で間違いないんです」と答えられる人などいないから、彼女たちの右往左往するさまに寄り添ってた想いを抱く。

そうして、「なんでそうなるの」というような展開にも、ふんわりと肯定させられる。なぜか。

そういうふうに、どういうふうに生きても良いんだよといわれているような慈しみを、どこか異世界をただようように生きているホリー先生の言葉から感じ取れていく。

だんだん、ゆるゆるとわだかまりや緊張から解き放たれていくといいうか…そうして、自身もあの「錦船」に乗って運ばれていくような、そんな温かみのある錯覚をも抱かせてくれていくのです。

まるで童話のような読み心地で、温かくほっとする気持ちにもさせてくれた、ちょっと風変わりで素敵なお話でした。


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※現在読書中「ラメルノエリキサ」とても読みやすい感じ。否定的な意味ではなくライトノベルぽい感じがします。
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Author:hito1124
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