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読書

小野不由美「営繕かるかや怪異譚」


古い民家に起こる怪異。
なにも、だれもいないところから現れているように見える「なにか」の正体を、営繕屋の青年が解き明かす。
その顛末を綴った短編集です。

家や家に関係するものたちから、あらわれるこの世ざるものたち。
それらを淡々と描く筆致からは、過度におどろおどろしすぎず、背筋をすっと逆なでされるくらいの恐ろしさ、気味悪さが全体に漂ってきます。だんだん、ひんやりとしてくるような、隙間を縫って現れてくるような異物たちが、だからとても身近にイメージしやすくも感じられます。

そして「それら」はただ気持ち悪い、恐ろしいだけではなく、いわれがしっかりとあり、答えが描かれています。そうして、その由来がはっきりとすると、実は恐ろしいのは生身の人間なのだ、ということが明らかにされます。そうして抱くのは、リアルな厭らしさ、です。ガレージの幽霊しかり、袋小路の女性しかり…。

真実がわかってしまえば、この世ざるものたちの存在は、ただ哀れさを誘います。

そういう意味で、品を保った日本らしい、日本ならではの、怪異小説だとも思えました。

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※現在読書中:「ただいまが聞こえない」冒頭の一編を朝の通勤途中に読んでいた私はのけぞった。まさかのぱ…(以下略)
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hito1124

Author:hito1124
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