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読書

芦沢央「罪の余白」

著者 : 芦沢央
KADOKAWA/角川書店
発売日 : 2015-04-25

ある日突然、学校のベランダから転落して、一人娘が亡くなった。
その父親が、事態の真実を追ううちに、いじめの事実を突き止め、そして一人の女子高校生と対峙するが…というサスペンス。

理性を保っていたはずの父親が、あるエピソードをきっかけに強い殺意を抱く場面が恐ろしくて、そして哀しい。

その憤りと気づけなかった自らに抱く後悔が限界まで高ぶって、あまりにも残酷だと感じました。

父親の敵となる女子高生は生々しい造形で、エゴのかたまりな行動と言動のすがすがしいまでの迷いのなさには、彼女のウロの深さを感じ取り空恐ろしくも思いました。

誰よりも実は彼女の思考は幼い。けれど一方で発達した知能が、ひどく冷酷な結果を抱いていくという歪みが、テンポ良い展開に乗って、リアルに迫ってくるように感じました。

もうひとりの大学教員の女性のキャラクタもまた一つのスパイスとなり、双方の「対決」を冷静な視点から眺める役割ともなっていて深みを与えているように思いました。

彼女ほどではなくても、巧く相手と距離感をつかめないと感じるときはだれしもあるもので、だから彼女に親近感や頑張ってほしいという気持ちを抱きもしました。


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※現在読書中:「星球」戯曲を作ってきた方の小説だそうで、とてもコミカルかつ人情味があって読みやすい。小説はまだ数冊みたいですが、「物語」を書き慣れている方だなーと感じます。
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