芝居や本などで楽しくさまよう日々の記録。

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観劇

「ゴーゴーボーイズ・ゴーゴーヘブン」観劇してきました

森ノ宮ピロティホールにて、
「ゴーゴーボーイズ・ゴーゴーヘブン」を観劇してきました。

松尾スズキ氏脚本、阿部サダヲ・岡田将生・寺島しのぶ・吹越満各氏に大人計画の面々等々の加わった豪華キャストに加え、音楽は伊藤ヨタロウ氏に邦楽ユニット「綾音」が加わるという、観る前から感じる贅沢なごった煮感…

ストーリーは中東の某国でゲリラ組織に拉致された先輩を助けに赴く作家が美しい少年と出会い心奪われてゆく、一方作家の妻は浮気を楽しみつつも夫を助けにゆかんと自分もその国へ向かうことに…
というのが基軸です。

そこへ美しい少年トーイと男娼仲間のゴーゴーボーイズたちの事情、某国のきなくさい内情、女優同士のいがみあい、不可思議なヤギたちの独白…、そんな場面がどんどんと繰り広げられ、かなり濃厚な舞台世界が練り上げられていきます。

ただ、どんなにとっちらかったように見えるかもしれないコメディな場面が出ようとも、今回は特に本筋となるストーリーがきっちり(そしてわかりやすく)据えられていたので、混乱するということはあまりないのではないかと。

そして、この物語はBLを扱ってはいるけれども、本質は「夫婦の物語」であることも、やがてわかってくるのでは、とも。

この夫婦はふたりとも相手の知らない、知らせないようにしている「秘密」を持ち、その秘密には「愛」「情」と呼ばれるものを含んではいるものの、それでもこのふたりはそれぞれを思い遣っていて、愛し合っている、というのもまた、ゆるぎない事実。そのアンバランスなようで確固とした夫婦の絆、というものの面白さ、深さを感じたのでした。

そうしてBL的な要素は、ことさらにこうだと描きたてるのではなく、あくまで自然な描写であり、また岡田君がやたらと綺麗なので浮世離れてして見えるせいか、生々しさはさほどなくて、その出自や結末のせいか、哀しさを強く感じるものでした。

岡田君演じるトーイはつねにへらりと笑っているけれど、面白いからではなく、流されるままに男娼の身となった彼の得た処世術だったのかもと思うと切なくなります。そして彼とボーイズたちが憧れた「美しい椅子」という永遠の美しさの象徴を求める姿は、自分たちの美しさ・身体だけで生きている彼らの刹那的な生き様を思い知るようで、またキリキリとさせられました。

そんなふうにあちこちで笑いつつも、どこか退廃的な雰囲気もあり、切なさの強い印象でした。

今作で特徴的に使われていたのが邦楽ですが、まったく逆方向の表現技術だと感じられるそれらが、ぜんぜんそうではないということを知れました。邦楽の凛とした響きは物語の随所で良い効果を引き出しますし、のびやかな音の響きは日本人だからかとても耳に馴染み美しい音色だと改めて感じました。

邦楽はどこか形式を重んじるものだという印象があり、たしかにそうでなくてはならない局面もあるだろうと思います。けれど普通のロックやポップスやそしてクラシックのようにも、さまざまな場所でもっと自由に使われても良いものなんだなあと感じられて、新鮮でした。

そういうわけでたいへん満足したお芝居でした!
ありがとうございました!

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※次回観劇は「恥辱/ディスグレイスト」かなあと。たのしみです。
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hito1124

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