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読書

はらだみずき「波に乗る」


新卒で入った会社を一月で辞めた文哉のもとに、見知らぬ男から父が亡くなったという知らせが突然届く。

数年疎遠にしていた父は、知らぬ土地で一人暮らしていた。その土地で父がどのように生きていたのか…、文哉は次第にその足跡をたどってゆくことに…。

父を亡くしたどこかドライな兄妹が、身辺整理を進めるうちに、父が見つけていた「子の巣立ったあとの人生」に触れていく。そうしてだんだんと、自らの生きがいをも取り戻していく。

そのひとつひとつのささやかな人とのふれあい、エピソードの積み重ねが丁寧で、それでいて過剰でなく自然に心温まるようなニュアンスなので、いきいきした海辺の光景とともにゆったりとお話へ引き込まれていきました。

つまらない人生、となげく人は多くても、それをどうにかしてやろう、と生きている人は本当に少ない。そして面白くしてやろうと生きたひとの人生は、惹きつけられるほどに魅力的なもの。それを自然と証明してくれる、周りの人々の暖かさが素敵でした。

ようやく一歩を踏み出そうとしている文哉が、ようやっと観ることのできた父と同じ風景。その静かでゆたかな風景は、あえて写真に撮って額縁に飾らずとも、彼の「面白い人生のはじまり」として彼のなかにずっと残り続けるんだろうな、と思えたのでした。

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※オリンピックにかまけてぜんぜん読書が進まない昨今。そして寝不足…
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hito1124

Author:hito1124
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