芝居や本などで楽しくさまよう日々の記録。

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読書

中脇初枝「みなそこ」


四国の郷里へ娘とともに里帰りしたさわは、親が家を売りその郷を出ることを知る。去来するさまざまな思い出とともに、惹かれてやまない少年とのひとときを描いた物語、です。

繰り返し描かれる少年とのほのかな、そして同時にどこか扇情的な恋情に揺らめかされながら、かけがえのないふるさとでの思い出のひとつひとつに、主人公とともに寄り添うように読めたお話でした。

故郷で過ごすうち、忘れていた記憶、忘れたふりをしていた記憶が混ざり合いよみがえっていく。それはとても大切なものであるときもあれば、傷ついた自分を思い出すこともある。けれど、どちらにしても、今の自分を構成する大事なかけらたちだったのは間違いのないこと。その危ういきらきらしたものたちをひとつひとつすくいあげたような、物語です。

少年との恋愛…といっていいのかわかりませんが、これはいったいどこまでどう本気なのか仄めかせているだけなのかと思っていたら、わりとそうだったのかという展開になっていき、いやいやそこまでどうしてのめりこむの?という理由については、少しわからないなと思うところがありました。年齢差がいかんせん…まあ、だからこそのあやうさが魅力的でもありましたが。正直言って私は嫌いではないというかドキドキしましたが。

橋のシーンはとてもきれいで切なくて、かつ、ひどく残酷な場面でしたね。

正直、ラストの主人公がいたった境地(そもそも彼女はいろいろ悟り過ぎでは…)がいまいちわかりかねましたが、あたたかなようで裏もある人々とのひとときを淡々としているようで実はねっとりと描いている、そんななかなか一筋縄ではいかない話だな、と思いました。

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※「るつぼ」のチケットゲット。じっとりと重厚感ある感じの物語ぽくて期待だ。来年の新感線の芝居はどうしようか。ノダマップと併せて組むかあ・・・行きにくいところにある劇場ですね、新しい劇場…。
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hito1124

Author:hito1124
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