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読書

角田光代「三面記事小説」


本当にあった事件から着想を得て描かれた小説が収められた短編集です。ほんのわずかな顛末しか読み手には知らされていないので、調べてみない限り実際がどうだったかはわかりませんが、その着想の広げ方は凄いと感じるものばかりでした。

この結果が、そのような過程を経たものだとは、という意外性をたのしみ、そして時折残酷で悲劇的なストーリーに「もしかしたら事実かもしれない」(実際は違うとは理解しつつも)と空想してはらはらと胸を苦しくさせられました。実際にあった、ということが頭の片隅に残っているからか、リアリティをずっしりと感じもしました。

どれもが、どこか救いがないものばかりだったので、読み心地としてはけっして楽しい、とはいえません。けれど、現実と寄り添っている向こうがわを覗いてしまったような、自分もどこかでこのように道を外してしまうかもしれないというような、そんな心地にさせられる地続きの物語で、強くあとを引く感覚を読み終えてなお残されたのでした。

最後の一編は、本当の事件のほうの顛末を知ってましたし、、この悲惨さはもしかしたら自分の身にも起こるかもしれない未来だと思えてしまったので、ひたすら恐ろしくも哀しくてたまりませんでした。

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現在読書中:「どこかでベートーヴェン」もう終盤ですが。事件よりも高校生同士の嫉妬や劣等感のないまぜになったやり取りがツラいな…
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hito1124

Author:hito1124
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